部分痩せって本当にできないの?科学的見地から考察してみた

誰しも体で気になる部分と言うものはあると思います。男性の場合はお腹、女性の場合は二の腕や下腹が気になっている人が多いでしょう。この気になる部分だけ脂肪が落ちてくれないかな・・そう思ったことがあるのではないでしょうか。

雑誌やネットを見ると「部分痩せ」の記事をよく見ることがありますが、部分痩せはできないと論じている記事も少なくありません。実際に部分痩せは本当にできるのでしょうか。

今回は脂肪が燃焼するメカニズムから部分痩せが本当にできるかどうかを解説していきます。気になる部分の脂肪を落としたいと思っているあなた!必読ですよ。

残念ながら部分痩せはできない

部分痩せはできるのか・・?いきなり結論から言いましょう。

残念ながら部分痩せは「できません」!

お腹はできないってこと?と特定部位だけができないと思う方もいるかもしれませんが、違います。どの部分でも自分の狙ったところだけの脂肪を落とすなんてことはできないのです。

でも、私はできたけど?なんて反論もあるかもしれません。しかし、それは残念ながら「気のせい」や「思い込み」の可能性大です。

次に脂肪がどのように落ちるのかメカニズムを解説します。どのような過程を辿って脂肪が落ちるのかを知れば、部分痩せができないことを納得してもらえるでしょう。

脂肪が落ちるメカニズム

筋トレなど運動をすると血液中の糖分をエネルギーとして使うため、血糖値が低くなります。血糖値が低くなると、人間は体脂肪を溶かして血糖値を上げようとします。

この時に「グルカゴン」というホルモンが脂肪を溶かす役目を果たすのですが、実はこのグルカゴンは、膵臓から分泌されます。腕をやったから腕からグルカゴンが分泌するわけではありません。全部分泌するのは膵臓からです。

全体の血糖値が下がった時に、膵臓からグルカゴンが血液中に分泌されるのです。ここが重要なポイントです。

血液中に分泌されたグルカゴンは血流によって全身に運ばれます。その結果として、グルカゴンは体全体の体脂肪を溶かすのです。

別に腕のトレーニングをやったとしても、グルカゴンは血液中に分泌されているので、留まることなく全身を巡ります。

血液を止めることができないと同じように、血液中に混じっているグルカゴンも止めることはできません。従って、体脂肪は基本的に全身から落ちていくことになります。

これが一般的に言われている部分痩せができない理由です。理解できましたでしょうか。

脂肪がつきにくい箇所とつきやすい箇所

しかし、これを訊いた人の中で「でも、脂肪がつきやすい箇所とつきにくい箇所があるけど?」と疑問に思った方もいたのではないでしょうか。

確かにその通りです。実は残念ながら溶けるのは均等でも、体脂肪がつくのは均等ではないのです。

基本的に体脂肪は「あまり動かさない箇所からついていく」からです。動かさない部分の血流は悪くなります。血流が悪いと体脂肪で温めないといけないので脂肪がつきやすいわけです。

体幹部分(お腹周りや背中)はあまり動かさないですよね。また手足などは日ごろよく動かしているのでつかないわけです。

女性は、子供を産むために子宮は守らないといけない部分になりますので、下腹に脂肪が非常につきやすくなっています。

人によってつく箇所が違うのは、生活習慣(仕事や体の癖など)によって使う箇所が違うからです。基本的によく動かす部分に体脂肪はつきにくいのです。

部分痩せらしきことはできる

先ほど部分痩せはできないと希望のないことを言いましたが、実は部分痩せらしきことは可能です。

「よく動かす箇所には脂肪がつきにくい」ことは先に説明しました。ということは、部分痩せはできないにしても、太りたくない箇所の筋トレをしていれば、その箇所は体脂肪がつきにくくなるわけです。

お腹に脂肪をつけたくなければ、腹筋運動で常に刺激を入れていれば、少々太ってもお腹に脂肪はつかないという可能性は十分あるわけです。

それって部分痩せじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、全然違います。例えば、太っている人が食事制限も何もせず、腹筋だけやってお腹だけ体脂肪がなくなれば部分痩せできるということになります。

しかし、それはできないのです。あくまでも腹筋運動には「お腹に脂肪をつきにくくする」効果があるだけで、脂肪をどんどん落とす効果はありません。

とは言え、長い目で見れば部分痩せと似たような結果となる場合もあるので、筋トレには部分痩せ効果があると言っている記事や雑誌があるのかもしれません。

筋トレをしてメリハリボディになる

ただし、ここで勘違いしていただきたくないのは、基本的に筋トレは痩せるためにやるものではありません。筋肉をつけるべきところにはつけて、メリハリのある体になるためにやるものです。

どんなに頑張っても骨の太さ以上に細くなることはありません。いくら太くて気になると言っても、骨を削るわけにはいきませんから。骨の太さ以上に細くなろうなんて言うのは、無駄な努力というものです。

逆に細く見せたい部分以外に筋肉をつけてメリハリボディにしてみてはどうでしょうか。人間は少し筋肉をつけるだけで、体のラインは驚くほど変わります。

全体的に見ればメリハリボディにした方が圧倒的にカッコイイ体になるでしょう。これは男性だけでなく、女性にもおすすめの方法です。

部分痩せを目指すのも良いですが、見た目でカッコイイ体になることを目指しましょう。

引き算ばかりしていても、全体的に貧相になってしまうだけです。つけるところは、つけるという足し算の発想を持つと一気にカッコイイ体に近づくことができますよ。

まとめ

今回は体脂肪が落ちる際のメカニズムを通して部分痩せができないことを解説しました。

部分痩せができないことは理解していただけたと思いますが、筋トレと食事制限を正しく行えば部分痩せに近いことができることもわかっていただけたと思います。

いずれにしても痩せることばかり考えてもカッコイイ体になることはできません。引き算ばかりの思考から脱して、足し算の思考でカッコイイ体を目指しましょう。

きちんとしたボディメイクの知識を持って1年も頑張れば、1年後の自分は別人になっているはずです。

部分痩せしないかな・・なんていつまでも言ってないで、とにかく筋トレをやって、正しい食事を摂り、メリハリボディを目指しましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

木村まさみち

WEBディレクターとしてフリーランスで働くかたわらパーソナルトレーナーとしても活動を開始。 現在は名古屋のパーソナルトレーニングジムを経営しています。 得意分野は筋トレ、ボディメイクです。